プログラム

日程表:9月15日(土)(PDF) 日程表:9月16日(日)(PDF)

企画シンポジウム

9月15日(土)

  講堂 小講堂 会議室
9:00 特別講演(1)   ポスター展示開始
10:00 シンポジウム1 シンポジウム2  
11:00      
12:00 (昼食)    
13:00     ポスター示説
14:00      
15:00 シンポジウム3 シンポジウム4  
16:00      
17:00 口演1(8題) 口演2(8題)  
18:00      
19:00 懇親会(京王プラザホテル)19時15分開始

9月16日(日)

  講堂 小講堂 会議室
9:00 特別講演(2)    
10:00 シンポジウム5 シンポジウム6  
11:00      
12:00 (昼食)    
13:00 時間生物学会総会    
14:00 シンポジウム7 シンポジウム8  
15:00      
16:00 奨励賞・優秀ポスター賞受賞式   ポスター展示終了
17:00 閉会    
18:00      
特別講演1:
Rae Silver (Columbia University)
Role of external and internal signal integration in oscillation of the SCN
特別講演2:
Carl Johnson (Vanderbilt University)
As time glows by: Circadian clocks from populations to molecules

↑ページトップへ

企画シンポジウム一覧(カッコ内はオーガナイザー名)

S1:
哺乳類中枢時計視交叉上核の謎に迫る(重吉康史、近畿大学)
目的・概要:
概日リズムを発振するとともに外界の明暗情報を位相情報に変換して末梢時計に伝達するインターフェイスとしての役割を備えている哺乳類体内時計の中枢、視交叉上核における未解決のリズムの制御機構に焦点をあてる。永続的なリズム発振機構、光反応部と非光反応部領域の共存意義、日長の認識と光周性の制御など、中枢時計機能を支える基盤構造について縦横断的なアプローチが求められている。公募シンポジストにも、末梢時計と一線を画す中枢時計としての特質に光を当て、生物実験のみではなく数理的解析を含めてこれらの未解決問題に迫る研究を期待する。
指定シンポジスト
  • 小野大輔(北大):中枢時計の発達と時計遺伝子機能
  • 鯉沼聡(近畿大学):視交叉上核における周期分布と位相波形成
  • 山田陸裕(理研):環境時間情報処理システムの解明に向けたSCN培養観察系

↑ページトップへ

S2:
光合成生物の時計システム多様性とその形成原理(小山時隆、京大)
目的・概要:
光合成生物においては、葉緑体の起源となったシアノバクテリアから、単細胞性の真核緑藻や陸上植物の起源であるコケ植物、さらに最も起源の新しい顕花植物に到るまで、どれも概日時計をもっている。これらの生物は形態や生活史はお互いに大きく異なるものの、太陽光に依存した光合成に生命維持の基礎をおくという点で同じ戦略をとっている。日周環境変動に対して似た戦略をもつ生物間で、概日時計システムはどのような共通性あるいは多様性を示すのだろうか?このシンポジウムでは、時計の分子機構や出力様式(時計の使い方)について、進化的に大きく離れた生物の時計システムを紹介したい。さらに、動物や菌類など生存戦略・機能の大きく異なる生物を含めた時計遺伝子・時計因子の分子機能・時計システムの系統を議論するための土台を提案できる発表を期待する。
指定シンポジスト
  • 小山時隆(京都大):植物の細胞概日時計に見る時計システムの多様性
  • 松尾拓哉(名大):緑藻の時計 〜陸上植物との類似点と相違点〜
  • 岩崎秀雄(早稲田大):シアノバクテリアの概日転写制御

↑ページトップへ

S3:
末梢臓器振動体の臓器特異性、同調、相互作用(柴田重信、早稲田大)
目的・概要:
末梢臓器発現する時計機構について、その特徴や性質について議論する。(1)食事サイクル、温度サイクルなどの非光同調因子の役割について、(2)視交叉上核時計と末梢時計との相互作用機構について、(3)末梢時計間の相互作用ならびに臓器特異性について議論する。公募では、脳時計に関する研究や、末梢時計と疾病との関わりの研究も歓迎する。
指定シンポジスト
  • 柴田重信(早稲田大):インビボとインビトロで調べた末梢時計の相違と特徴
  • 榛葉繁紀(日大):臓器特異的時計遺伝子ノックアウト動物の特徴
  • 中村渉(大阪大):げっ歯類の食事サイクル同調の特徴と性質

↑ページトップへ

S4:
精神疾患の時間生物学的基盤(内山真日大:三島和夫国立精神・神経医療研究センター)
目的・概要:
気分障害を中心に精神疾患における時間生物学的異常について、病因的因子、病像修飾的要因、治療ストラテジー修飾因子などに整理しつつ、その意義について総合的な評価を行い、治療への応用について考える。ヒトを対象にした研究に限らず、哺乳類を用いた in vivo 研究を含め関連する幅広い知見を求める。
指定シンポジスト
  • 北村真吾(国立精神・神経医療研究センター):うつ病の時間生物学的基盤
  • 金野倫子(日大):うつ病における概日リズム振幅低下の意味
  • 内匠 透(広島大学 医歯薬保健学研究科):双極性障(躁うつ病の時間生物学

↑ページトップへ

S5:
周期決定機構の頑強性と柔軟性(上田泰己、理研)
目的・概要:
生化学反応で構成されている概日時計が生み出す周期は、生化学反応の速度が温度レベルに敏感であるはずにも関わらず、温度レベルの違いに対して頑強である。一方、概日周期は、特定の酵素に対する阻害剤や時計遺伝子の変異の存在下において、劇的に周期を変化させることが可能である。本シンポジウムでは、概日周期決定機構の持つ頑強性や柔軟性に関して、シアノバクテリアから哺乳類まで異なる生物種における共通性と多様性を論じるとともに、周期決定機構の理解に向けた理論的・実験的なアプローチの現在を紹介する。
指定シンポジスト
  • 秋山修志(分子研)Kaiタンパク質時計の源振の分子科学的解明
  • 大出晃士(理研最少構成リン酸化振動子の設計を通した哺乳類概日時計の理解
  • 畠山哲央(東大)競合的触媒律速メカニズムによる概日周期の温度補償性

↑ページトップへ

S6:
生物時計の同調機構を探る(富岡憲治、岡山大)
目的・概要:
環境周期への同調は生物時計機構の基本的かつ最も重要な性質の一つであるが、同調因子は光・温度など多様である。このシンポジウムでは、生物時計の環境サイクルへの同調機構を同調因子と振動機構に着目して議論し、その共通性と特殊性を探る。公募シンポジストには、様々な同調因子による同調に関するトピックや、概日時計以外の時計の同調機構についての話題も歓迎する。
指定シンポジスト
  • 富岡憲治(岡山大):概日時計の光同調機構:その多様性と共通性
  • 足立明人(埼玉大):概日時計の温度同調機構
  • 竹村明洋(琉球大):概月周リズムの月の満ち欠けへの同調機構:魚類の生殖活動を例として

↑ページトップへ

S7:
生物時計と時を刻む分子の翻訳後修飾制御(深田吉孝、東大)
目的・概要:
概日時計や光周時計を含め、長い時間を計時する生物時計システムでは、時計遺伝子の転写と翻訳に加え、翻訳タンパク質がきわめて多彩かつ巧妙な翻訳後の修飾制御を受けて時刻シグナリングを形作っている。また、外部刺激によって位相が調節される過程においても、修飾制御の重要性が注目されている。このセッションでは、このような最新の分子研究にスポットライトをあて、文字盤のウラに潜む歯車のからくりを覗く。公募シンポジストには、様々な生物種からのトピックを歓迎し、また概日時計だけでなく、光周性や細胞周期時計/分節時計など多彩な時間タンパク質の修飾制御系の話題を歓迎する。
指定シンポジスト
  • 中畑 泰和(奈良先端大):概日時計と分節時計を制御する脱アセチル化酵素SIRT1
  • 平山 順 (東京医歯大):ストレス応答性キナーゼによる概日リズム制御
  • 平野 有沙(東大):CRYタンパク質の分解と安定化による概日時計の制御機構

↑ページトップへ

S8:
生活リズムを治すと病気も治る?(大塚邦明、東京女子医大)
目的・概要:
時計機構の乱れが生活習慣病や発癌等、さまざまな疾病の発症・増悪原因となっていることを示す実験的エビデンスがあいついで報告されている。また乱れた時計機構を改善すると病気も治るとの実験的エビデンスも積み重ねられてきた。そこでこのシンポジウムでは、これまでの実験的成果が人にもあてはまるのか否か、これまでの実験的成果をレビューしつつ、人での成果を評価し、今後の展望を探るシンポジウムとしたい。公募演題から、特に、睡眠覚醒、食事習慣、交代勤務などのリズムの改善による生活習慣病の改善に関してclinical evidenceを示した課題を希望する。
指定シンポジスト
  • 星出 聡・苅尾七臣(自治医科):血圧リズム調整と生命・疾病予後(仮題)
  • 江本憲昭(神戸薬科大):生活リズム改善と心不全の予後(仮題)
  • 大戸茂弘(九大):生体リズムと癌の相互作用からみた癌の時間治療

↑ページトップへ

第10回日本時間生物学会学術奨励賞

基礎科学部門
中村 孝博(帝京平成大学薬学部)
「Little things make big things happen」
羽鳥 恵(ソーク研究所)
「外界刺激による概日時計の調節機構」
臨床・社会部門
久保 達彦(産業医科大学医学部)
「交替制勤務者の発がんリスク - 時間生物学への扉」

↑ページトップへ

COPYRIGHT (C) 2011-2012 JAPANESE SOCIETY FOR CHRONOBIOLOGY. ALL RIGHTS RESERVED.