JC表紙デザインコンペ2010

受賞作品ギャラリー

【佳作】 伊佐皆子
【佳作】 伊佐皆子
製作にあたって、「時間と生命」をキーワードに私なりに考えてみました。すると両者はとても似通っていることに気づき、私たちの住む世界は宇宙の刻む長い時間と様々な生き物に内在する時間が重なりあって成立すると感じるようになりました。重なり合った宇宙の時間と生命の時間は同一の存在のように思われたのです。
 そこで浮かんだイメージは、長い回廊の中に見え隠れする生き物たちでした。
宇宙の歴史というような長い時間は、どこまでも続く回廊のように思え、生命はその中で自身の時間を回廊に重ね合わせながら自由に存在しているのです。
学会誌の表紙ということで、そのイメージを基に新しい情報や知識の扉であることを意識して描き起こすことにしました。生き物たちの表情と幻想的な色合いは、時間生物学という学問を童話的に演出してみようという試みです。
表紙を開く人が、不思議に溢れた「時間と生命の物語」を紐解くような気持ちになれることを願っています。
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