JC表紙デザインコンペ2010

受賞作品ギャラリー

【大賞】 屋宜久美子
【大賞】 屋宜久美子
タイトルに『葬華』とあるように、表紙の作品は私が死について深く考える出来事があった年に制作したものである。その為、私の考える死生観が強く打ち出されている。二点でひとつの作品となっているが、片方は生を、もう片方は死を表している。しかし、どちらが生でどちらが死であるというような区別はなく、両者が互いを含みあいながら共に存在していることを意味している。
 生と死とは不思議なもので、たとえある人がこの世に存在しなくなっても、私たちは自己の内にその人の生命を感じることができる。そのような意味においては、死も生の一形態といえる。私たちは長い時間軸の中で偶然に繋がることのできた生を、今生きている。作品を通して生と死について語ることは、現在の自己の存在を問うことであり、鑑賞者自身の存在について問いを投げかけることでもある。
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